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幸せを呼ぶ青い蜂・ブルービー
【
ナミルリモンハナバチの生態
】
ミツバチ科の昆虫である
ナミルリモンハナバチ
(波瑠璃紋花蜂)[または
ルリモンハナバチ
(瑠璃紋花蜂)、学名:Thyreus decorus]は、 「
ブルービー
(Blue Bee)」の愛称を持ち、存在の希少性と鮮やかな青い紋様を持つ事から、「幸せを呼ぶ青い蜂」(または「幸せを運ぶ青い蜂」)などと 呼ばれています。
国内では本州、四国、九州に生息するようですが、地域によっては絶滅危惧種や準絶滅危惧種に指定されています。 ただし「情報不足」という地域もあり、意外と山野草の群生地で各種花蜂がいるような環境であれば、生息している可能性が高いかも知れません。
ナミルリモンハナバチの特徴の一つに「労働寄生」があります。 これは本種が他の花蜂の巣に侵入して卵を産み付け、幼虫は宿主が保存する餌を横取りして成長する労働寄生型の蜂という意味です。 この労働寄生の対象となる花蜂は、コシブトハナバチ類やケブカハナバチ類と言われていますが詳細は不明です。
余談になりますが、名称に「ルリ」の付くその他の昆虫や植物を挙げてみると、蝶の「ルリタテハ」、「ルリシジミ」、「ルリウラナミシジミ」、 トンボの「ルリボシヤンマ」、「オオルリボシヤンマ」、植物の「ルリミノキ」、「ルリマツリ」等があり、それぞれ翅・胴体・果実・花などに 鮮やかな青色部分を持つのが特徴です。
筆者は2021年夏に偶然ブルービーに出会い、しかもそのブルービー達の生息地が身近な場所にあったので、 頻繁に撮影する機会に恵まれました。当ページではそれらのオリジナル写真を基に、「幸せを呼ぶ青い蜂」と言われるブルービーの世界に 迫ってみたいと思います。
美しいブルービーの姿
ブルービーの触角の節数
ブルービーの腹端と雌雄(♀♂)
ブルービーの複眼と単眼
ブルービーの頭部
ブルービーの脚部
ブルービーの飛翔姿
ブルービーの生息環境例
ブルービーの最期
ブルービーの好きな花々
ブルービーと共に訪花していた蜂や蝶
ブルービー(ナミルリモンハナバチ)の美しい姿
ブルービー(ナミルリモンハナバチ)の姿や色合いに慣れてくると、各種多くのハナバチ(花蜂)がいても直ぐに見分けられるようになります。 茶系統が多い花蜂の中で、美しい青い帯紋を持つブルービーは一際目立つ存在です。
キツネノマゴなど山野草の群生地に着いた直後には、他のハナバチの存在は確認できてもブルービーが見当たらない事が時々ありますが、 しかし少し待つと、何処からともなくブルービーが現れます。どこか人懐こさのようなものを感じさせるハチでもあります。
そしてブルービーは、いつも忙しそうに花から花へと飛び回り、じっと静止している姿に出会ったことがありません。
また数百枚の写真を、マクロレンズ装着カメラで近距離から頻繁に撮影しましたが、一度も刺されたり襲われたりした経験はありません。 おとなしい性格の蜂に属するのでしょう。
以下に美しいブルービーの訪花シーンを数枚掲載します。
ブルービー(ナミルリモンハナバチ)の触角の節数
オオスズメバチの触角の構造を参考に、ブルービーの触角について雌雄による節数の違いを調査してみました。
蜂の触角の構造と名称は、頭に最も近い節を「柄節(へいせつ)」、その上部の幅の狭い節を「梗節(こうせつ)」、 さらにその上部に複数並ぶ節を「鞭節(べんせつ)」と称するようです。
複数のオリジナル写真を拡大して、ブルービーの触角について節数を調査したところ、12節の個体と13節の個体が存在しています。
オオスズメバチのオス(♂)の触角には13の節が、またメス(♀)の触角には12の節が存在するようであり、 同じ蜂の仲間であるブルービーの場合も13節の個体はオス(♂)で、12節の個体はメス(♀)と推測しています。
ブルービー(♂)の触角
ブルービー(♀)の触角
ブルービー(ナミルリモンハナバチ)の腹端と雌雄(♀♂)
ブルービーの雌雄(♀と♂)の判別を、前述の「触角の節数」以外でもできないかと、ブルービーの腹端について調査してみました。 複数のオリジナル写真の中で、腹端が鮮明に映っているものを選別・分類し、それらの個体で触角の節数も判別可能なものをチェックしてみました。 その結果、ブルービーの腹端の形状や青紋による雌雄の判別は、以下の説明図のようではないかと推測しています。
まず腹端(前面)ですが、より尖ったような形状をしているのが雌(♀)で、雄(♂)の方は♀ほどの尖りはなく、中央に縦溝のようなものが見えます。
次に腹端(後面)ですが、雌(♀)の方は尖っていますが、雄(♂)は台形を逆にしたような形状です。
最期に腹端の青紋(最下段の青紋)ですが、雄(♂)の方は上部の複数の青紋とほぼ平行になっていますが、 雌(♀)の方は、やや短く「逆八」の形状です。
なお腹端の青紋画像では、雌雄により青紋の色合いに濃淡が見られるが、これは個体差や撮影条件の違いによるもので、 雌雄による違いではないと推測しています。
ブルービーの腹端(前面)の雌雄による違い。左画像(♂)、右画像(♀)
ブルービーの腹端(後面)の雌雄による違い。左画像(♂)、右画像(♀)
ブルービーの腹端青紋の雌雄による違い(例1)。左画像(♂)、右画像(♀)
♂の最下青紋は上部の青紋とほぼ平行、♀の青紋は逆八で短い。
ブルービーの腹端青紋の雌雄による違い(例2)。左画像(♂)、右画像(♀)
♂の最下青紋は上部の青紋とほぼ平行、♀の青紋は逆八で短い。
ブルービー(ナミルリモンハナバチ)の複眼と単眼
ミツバチなど他種の蜂の解説を参考にして、ブルービーの眼(複眼と単眼)について調べてみました。 複眼の方はミツバチ同様左右の大きな眼で良さそうですが、単眼の方はハチの種類によって数や配列が微妙に異なるようで 、以下の説明図はあまり自信がありませんが、観察記録として掲載しておきます。
ミツバチの場合、小さなレンズの集合体である複眼は、視覚物体のイメージ造りを行っていて、単眼の方は光を感じたりしているそうですが、 ブルービーの場合も同じかどうか不明です。
ブルービー(ナミルリモンハナバチ)の頭部
自宅近くで頻繁にブルービーを撮影する機会に恵まれたので、多数の画像データの蓄積ができました。 それらの中から、比較的頭部の状況が良く写っているものを選び出したのが以下の画像です。
筆者は昆虫の専門家ではないので、各部位の詳細は不明ですが、参考までに画像のみ掲載しておきます。
複数の写真を眺めていて、「首(?)」に相当する部位の色がベージュ色なのが気になっていますが、 特に調べる気力もなくそのままです。
ブルービー(ナミルリモンハナバチ)の脚部
ブルービーの脚について、他の種類の蜂の説明図を参考に、オリジナル写真に各脚の名称を記載してみたのが以下の図です。 左右に各3本あり、頭部に近い方から、「前脚」、「中脚」、「後脚」ではないかと推測しています。
これらの写真で気付いたのは、「前脚」の位置が予想外に頭部近くにあるという事、また脚にも「青紋(青い毛)」が存在するという事などです。
ブルービー(ナミルリモンハナバチ)の飛翔姿
ブルービーは、キツネノマゴのような小さな花の場合、一つの花で吸蜜する時間も短く(感覚的には1〜2秒程度)、花から花へと忙しそうに飛び回るため、 飛翔する姿を撮りたいと思っても、筆者の撮影技術では難しい。その為、吸蜜している姿を撮っていて、シャッターのタイミングが遅れ、 偶然に飛翔シーンが写っていたというのが本当のところです。
因みに、当ページに掲載の写真は全て、マクロレンズ装着の一眼レフ(旧式で重い)を手持ちで撮影したもので、 飛翔写真はピントが甘いものが多くなっています。
ブルービー(ナミルリモンハナバチ)の生息環境例
ブルービーの生息環境も様々であると思うが、ここでは筆者が2021年夏に偶然出会った1匹のブルービーから始まる生息環境についての記述です。
その日、昼食時に見ていたTV番組で、有名な〇〇の庭に咲くオミナエシにブルービーが訪花しているシーンが放映されていた。 「このハチはこの辺にはいないね?」という会話の後、いつもの通りカメラ片手に食後の散歩。外は真夏の炎天下、里山麓の木陰で休みながら 足元付近に生えている「アキノタムラソウ」のマクロ撮影をしていた時、1匹の青黒っぽい蜂が飛んで来る。 (この時点ではまだブルービーだと気づいていない。)取り合えず花と蜂の写真を撮り、午後から仕事場に戻り画像を拡大して初めてブルービーと判明。
俄然やる気になり、翌日よりその同じ場所に通うが、カメラ片手の散策は昼食後の12:30から30分程度であり、 いつもブルービーに出会えるわけではない。
数日後にその場所から、より山裾に近い場所に範囲を広げてみると、山野草のキツネノマゴ(狐の孫)の群生地を発見。 その場所には各種の蜂や蝶が訪花していた。それらの昆虫に混じってブルービーの姿も複数見られるではないか!!一寸した感動シーンでした。
その生息地は里山の麓で、数10m以内に民家も在り、周辺は枇杷、柚子、酢蜜柑の一本立ち、隈笹や雌竹の群生、山寄りは椎などの雑木林といった 環境です。
2021年8月初めから9月20日頃まで、大雨の日以外のほぼ毎日、その生息地を訪れたが、ブルービーは晴れ・曇りの日は勿論、小雨の日でも キツネノマゴの花から花へと忙しそうに飛び回っていた。中でも雨が上がった翌日の晴れの日は、花も生き生きしているせいか、 ブルービーも多く飛び回っているように感じた。
休日を狙って、複数の時間帯に観察してみたが、ブルービーが最も多く見られたのは10〜15時のような感覚です。 晴れの日でも朝早くは草花に露があり、吸蜜に適さないのかブルービーも出てきてない事が多い。
この年の夏も温暖化の影響か、酷暑の時間帯も多かったが、そんな時はブルービーも少なかったように思います。
また9月20日過ぎに、この生息地の草刈りが行われ、その日以降はブルービーはこの場所では見られなくなったが、 少し離れた場所にある程度まとまって生えているキツネノマゴに訪花しているブルービーを発見。数は1〜2匹程度でした。
ブルービー(ナミルリモンハナバチ)の最期
ブルービーは花から花へと忙しそうに飛び回り、一つの花に留まる時間が短く、写真マニア泣かせのハナバチです。 筆者はマクロレンズ装着の旧型一眼レフで重たく、しかも手持ちでの撮影だったので、慣れるまで結構大変でした。
ある日の事、いつものように飛び回るブルービーを撮影していると、じっとしている個体を発見。 大チャンスとばかり近づいてみると、写真のような既に動かない状態でした。
撮影した複数の写真を良く見ると、触角は垂れ下がり脚も硬直し、口吻は山野草の葉に突き刺さったような状態になっています。 周囲には元気なブルービーが複数飛び回っており、この個体の死亡原因は不明です。ミツバチなどのように交尾の後死ぬ昆虫もいるようですが、 詳細は不明です。
ブルービー(ナミルリモンハナバチ)の好きな花々
ブルービーの訪れる花の種類ですが、筆者の観察した生息環境では、アキノタムラソウ(秋の田村草)、キツネノマゴ(狐の孫)のような山野草でしたが、 その他オミナエシ(女郎花)、オトコエシ(男郎花)、コスモス(秋桜)、キバナコスモス(黄花秋桜)、ランタナ(Lantana)、ミソハギ(禊萩)、 ノアザミ(野薊)、マリーゴールド、センダングサ、ヒゴダイ、カワミドリ、メハジキ、ハエドクソウ、ヤナギハナガサ、マツムシソウ、サルビアネモロサ、 ヒャクニチソウ、アレチハナガサなどの訪花例がネット上に掲載されています。
中でもオミナエシ(女郎花)の訪花例が多いように思いますが、キツネノマゴ(狐の孫)のような地味で何処にでもありそうな山野草も、 ブルービーにとってはお気に入りの花の一つのようです。
一見何でもないような場所でも、キツネノマゴが群生していて、各種の花蜂が訪花しているような環境であれば、 ブルービーに出会える可能性有だと思います。
ブルービーは、キツネノマゴ(狐の孫)のような小さな花で吸蜜する場合、花から花へと忙しそうに飛び回り、 一つの花に留まる時間は1〜2秒程度ではないかと思います。
オミナエシ(女郎花)
アキノタムラソウ(秋の田村草)
キツネノマゴ(狐の孫)
ノアザミ(野薊)
コスモス(秋桜)
キバナコスモス(黄花秋桜)
ヒャクニチソウ(百日草)
ランタナ(Lantana)
オトコエシ(男郎花)
ミソハギ(禊萩)
ブルービー(ナミルリモンハナバチ)と一緒にいた蜂や蝶
ブルービー(ナミルリモンハナバチ)の特徴の一つに「労働寄生」があります。 ブルービーは別種の花蜂の巣に侵入して卵を産み付け、幼虫を育てる労働寄生型の花蜂です。
筆者が観察したブルービーの生息環境には、以下のような花蜂や蝶が「キツネノマゴ」や「アキノタムラソウ」などの山野草を訪花していました。 ブルービー(ナミルリモンハナバチ)は、スジボソフトハナバチ(筋細太花蜂)に労働寄生するとの説がありますが、詳細は不明であり、 筆者がブルービーと同時に観察したハナバチやチョウを参考情報として掲載しておきたいと思います。
アオスジハナバチ(青筋花蜂)
キンケハラナガツチバチ(♂)
キンケハラナガツチバチ(♀)
スジボソフトハナバチ(筋細太花蜂)
スミスハキリバチ
ハラアカヤドリハキリバチ
トラマルハナバチ
名称不明蜂(1)
名称不明蜂(2)
名称不明蜂(3)
イチモンジセセリ
オオチャバネセセリ
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