グンバイトンボ
希少種グンバイトンボ(軍配蜻蛉)の写真集
- グンバイトンボ(軍配蜻蛉)は、均翅亜目(きんしあもく)のモノサシトンボ科に属するトンボで、体長30数mmと同じ科のモノサシトンボよりも小型です。
- 日本特産亜種で本州、四国、九州に分布していますが、生息場所は局所的で都府県によっては絶滅危惧種に指定されているようです。
- 筆者は偶然グンバイトンボの生息地を身近な所で発見し、当ページを制作するきっかけになりましたが、その後運良くもう一ヶ所離れた場所にグンバイトンボの生息地を発見。両者に共通するキーワードは「清流」です。
- グンバイトンボのオス(♂)は、中肢と後肢の脛節が白く平らになり、軍配のような形状になっています。これはオスのみに見られる特徴でメスにはありません。
- この肢の特徴は軍配トンボの名前の由来にもなっています。
- グンバイトンボは、河川中流域の葦などが生える水質の良好な場所に生息するようです。
- 当ページに掲載のグンバイトンボの生息環境事例でも、川の本流そばに幅約3〜4m、長さ約20m程度の細長い池が形成され、この池には本流からの水が地下水で注がれています。
- 池には葦やクレソン、浮き草などが見られ、またハヤなどの淡水魚も生息しています。
- 当生息地発見当時は、本流から池への地下水の流れも良好なのか、かなりの数のグンバイトンボが観察されていました。
- その後、水質や流れの悪化に伴い池一面に赤っぽい水草が広がり、グンバイトンボの数も一時的に少なくなっていましたが、最近は個体数もやや回復しています。
- グンバイトンボは特に環境・水質の影響を受けやすいトンボ故に、生息場所が局所的になってしまうのかも知れません。
- ※このページの写真ファイル(画像ファイル)の無断使用を禁止します。(Yukisoft Corporation)
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- グンバイトンボのオス(♂)
- グンバイトンボのメス(♀)
- グンバイトンボの肢・頭部・胸部・翅
- グンバイトンボの交尾
- グンバイトンボの生息環境
- 軍配トンボと黒糸トンボの連結ペア対峙
- グンバイトンボの動画
- グンバイトンボ(軍配蜻蛉)のオス(♂)は、中肢と後肢の脛節が白く平らになり、軍配のような形状になっています。
- メスにはこの軍配状のものが存在しないので、グンバイトンボの場合雌雄の判別は容易です。写真を撮っていると、たまに軍配状の肢を拡げる(人間が両手を拡げるように)ような場面に出くわす。
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余談になりますが、初めてグンバイトンボのオスを見たときは、てっきり肢が奇形した個体だと勘違いしていて、ネットで調べてグンバイトンボという種類だと判明した次第です。
- 各写真をクリックすると、拡大写真(画像)を表示します。
グンバイトンボ(♂)
グンバイトンボ(♂)
グンバイトンボ(♂)
グンバイトンボ(♂)
- グンバイトンボ(軍配蜻蛉)のメス(♀)は、オスのような軍配状の肢を持たず、下写真のように全体的に地味な姿です。
- 尚、グンバイトンボのメスは同じモノサシトンボ科のモノサシトンボのメスと良く似ており、判別には注意を要するようで、最も簡単な判別法は眼後紋の形状による方法のようです。グンバイトンボのメスとモノサシトンボのメスの詳細な判別法については、「近畿のトンボ図鑑
」(ミナミヤンマ・クラブ発行、いかだ社発売)やHP「神戸のトンボ」内のモノサシトンボ科の区別などが参考になります。
- 各写真をクリックすると、拡大写真(画像)を表示します。
グンバイトンボ(♀)
グンバイトンボ(♀)
グンバイトンボ(♀)
グンバイトンボ(♀)
- グンバイトンボ(軍配蜻蛉)のオスの特徴である中肢(ちゅうし)、後肢(こうし)の写真(拡大写真)を中心に、
頭部、胸部、腹部、翅の部位の写真を掲載しています。
- オスの中肢、後肢にある軍配状の部分は、真っ白く光が当たると非常にきれいです。
- 各写真をクリックすると、拡大写真(画像)を表示します。
グンバイトンボの肢
グンバイトンボの肢
グンバイトンボの肢
グンバイトンボの肢
グンバイトンボの頭部
グンバイトンボの頭部
グンバイトンボの頭部
グンバイトンボの頭部
グンバイトンボの胸部
グンバイトンボの胸部
グンバイトンボの胸部
グンバイトンボの胸部
グンバイトンボの複眼
グンバイトンボの腹部
グンバイトンボの翅
未熟なグンバイトンボ
- グンバイトンボの雌雄交尾シーンを掲載しています。
- これらの写真の中に、雄(♂)が肢を屈めた状態で雌(♀)の首のところで直立しているシーンが複数ありますが、この時オスは敵を見張っているそうです。
- 各写真をクリックすると、拡大写真(画像)を表示します。
グンバイトンボの交尾
グンバイトンボの交尾
グンバイトンボの交尾
グンバイトンボの交尾
- グンバイトンボの生息環境の一例を写真で紹介しています。
- この事例では、川の本流そばに幅約3〜4m、長さ約20m程度の細長い池が形成されています。
- この池には、本流からのきれいな水が地下水で注がれています。
- 池には葦やクレソン、浮き草などが見られ、またハヤなどの淡水魚も多数生息しています。
- 筆者がこの場所でグンバイトンボを見つけた当時は、比較的狭い場所でしか見られなかったが、
その後この池の近くの上流・下流の草むらでも生息が観察されます。
- 各写真をクリックすると、拡大写真(画像)を表示します。
グンバイトンボの生息環境
グンバイトンボの生息環境
グンバイトンボの生息環境
グンバイトンボの生息環境
- グンバイトンボの写真を撮影中に偶然、グンバイトンボとクロイトトンボの連結ペア同士の対峙シーンに出会いました。
- 興味深いシーンなので連写で撮ってみましたが、この行動は何を意味しているのでしょうか?
- 各写真をクリックすると、拡大写真(画像)を表示します。
トンボ連結ペア対峙(1)
トンボ連結ペア対峙(2)
トンボ連結ペア対峙(3)
トンボ連結ペア対峙(4)
トンボ連結ペア対峙(5)
トンボ連結ペア対峙(6)
トンボ連結ペア対峙(7)
トンボ連結ペア対峙(8)
- グンバイトンボ(軍配蜻蛉)の動画を2本掲載しています。
- 動画1)希少種グンバイトンボ(軍配蜻蛉)の交尾シーンです。
- 中肢と後肢の脛節が白く平らになり、軍配のような形状を持つのがオス(♂)です。交尾中の動作が観察されます。
- 動画2)清流域におけるグンバイトンボ(軍配蜻蛉)の行動です。。
- 動画の後半でグンバイトンボの飛翔シーンが少し見られます
グンバイトンボの交尾シーン(1分14秒)
清流域におけるグンバイトンボの様子(1分18秒)