ガソリンスタンド仕入・販売・在庫管理システム SSS for Windows ユーザーズ・マニュアル
第10章 POS対応版
- POS対応版では、POSシステムで取り込んだ売上や仕入等のデータを
ファイル渡しまたは通信(電話回線・ISDN回線・LAN・インターネット)にて
パソコンに渡し、請求書をはじめとする各種管理資料を作成します。
10.1 POS初期設定
10.1.1 基本項目
10.1.1.1 概要
10.1.1.2 POS基本項目の仕様
- 【全般】
- 商品コード桁数:POS側の商品コードの桁数を1〜13桁の範囲で設定します。
- 得意先コード桁数:POS側の得意先コードの桁数を3〜13桁の範囲で設定します。
- 仕入先コード桁数:POS側の仕入先コードの桁数を3〜13桁の範囲で設定します。
- 消費税用商品コード:POS側で消費税データのために用いられる商品コードを半角13桁以内で入力します。
- 特約店コード:特約店コードを半角10桁以内で入力します。ゼネラル仕様など一部のPOSで利用します。
- 暦区分:POSデータが西暦と和暦のどちらで運用されているか選択します。
- 数量の小数部桁数:POSデータの数量が小数点以下1桁と2桁のどちらで運用されているかを選択します。
- 有効車番:実車番と車整理Noのどちらを有効車番とみなすかを選択します。(タツノ標準仕様POSの場合に有効)
- 現金客集計:現金客の集計方法を固定客個別管理・フリー客に合算・フリー客と
代表固定客に分離のいずれかより選択します。
- @固定客個別管理
- 現金固定客をPOS/PCコード対応表の得意先コード対応表によって変換します。
- Aフリー客に合算
- 現金固定客を特殊得意先現金フリー客に合算して変換します。
- Bフリー客と代表固定客に分離
- 現金固定客を特殊得意先現金フリー客とは別に、特殊得意先代表固定客に分離して変換します。
現金固定客と現金フリー客を分離して集計するか、合算して集計するかを選択します。
- 現金データの変換処理:現金データを明細毎に変換するか明細を集計して変換するかのいずれかより選択します。
- 決済区分が現金および同一得意先コード、同一日付、同一商品の複数明細を集計して1件のデータとして変換します。
- 単価は、平均単価となります。(合計金額÷合計数量)
- 集計を設定した場合は、チェックリスト現金データの出力様式も集計方式となります。
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- 現金客の多いSSでは、現金データ明細を集計して変換することにより、
データ件数が大幅に減少する為、システムの処理速度の低下を防ぐことができます。
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- チェックリスト出力様式:チェックリストの出力様式を詳細または簡易のいずれかより選択します。
- チェックリスト現金データの出力様式:チェックリスト現金データの出力様式を
明細毎または集計のいずれかより選択します。
- 決済区分が現金および同一日付、同一商品の複数明細を集計して1件のデータとして印刷します。
- 単価は、平均単価となります。(合計金額÷合計数量)
- 現金データの変換処理が『明細毎に変換』の場合のみ有効となり、『集計して変換』の場合は、集計して印刷する方式固定となります。
- 集計して印刷するに設定しても、現金データの変換処理が『明細毎に変換』の場合、取り込むデータ自体は、明細毎に変換されます。
(印刷のみ集計されます。)
- 取消データの変換処理:POS側の取消データの扱い方を売上と返品で変換または変換不可のいずれかより選択します。
- 取消データ相手側なし変換処理:POS側の取消データの内、取消相手側の存在しないデータの扱い方を返品・調整にセット
または変換不可のいずれかより選択します。
- 売上金額の端数処理:POS側の売上金額の端数処理方法として、
四捨五入・切り捨て・切り上げのいずれかより選択します。
- 仕入金額の端数処理:POS側の仕入金額の端数処理方法として、
四捨五入・切り捨て・切り上げのいずれかより選択します。
- 消費税の端数処理:POS側の消費税の端数処理方法として、
四捨五入・切り捨て・切り上げのいずれかより選択します。
- 軽油税の端数処理:POS側の軽油税の端数処理方法として、
四捨五入・切り捨て・切り上げのいずれかより選択します。
- 複数SSの場合、発券SSを本社(営業所=0)として変換する:POSデータ上に複数の発券SSコードが存在し、
それらを本社(営業所コード=0)でまとめて変換する場合にチェックを入れます。
- PC側税区分を使用して変換する(NEC標準仕様の場合):POS側の税区分ではなく、
PC側税区分を使用して変換する場合にチェックを入れます。(NEC標準仕様の場合のみ、有効です。)
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- 「POSデータ前回変換データ削除」機能について
- ”POSデータ変換/ファイル渡し”または”POSデータ変換/通信”において、POSデータ変換後、何らかの理由で、
直前に変換したPOSデータを削除したい場合は、メニューバーの[オプション]-[POS]−[POSデータ前回変換データ削除]機能を
利用できます。なお、この機能は使用頻度がかなり低いと思われる為、ボタン・メニューからは外しています。
10.1.1.3 基本項目の設定手順
- 手順1)次のいずれかの方法で「POS初期設定/基本項目」画面を表示します。
- ・[POS]メニュー、[POS初期設定]の[基本項目]ボタンをクリックします。
- ・メニューバーの[オプション]-[POS]−[POS初期設定]をポイントし、[基本項目]をクリックします。
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- 手順2)POS側の商品コード、得意先コード、仕入先コードの桁数を設定します。
- 手順3)POS側の消費税用商品コードを設定します。(必要時のみ)
- 手順4)特約店コードを指定します。(必要時のみ)
- 手順5)POS側で運用している暦区分を選択します。
- 手順6)POS側の数量の小数部桁数を選択します。
- 手順7)POS側の有効車番を選択します。(必要時のみ)
- 手順8)現金客の集計方法を選択します。
- 手順9)現金データの変換処理を選択します。
- 手順10)チェックリストの出力様式を選択します。
- 手順11)チェックリスト現金データの出力様式を選択します。
- 手順12)POS側取消データの変換方法を、”売上と返品で変換”、”変換不可”のいずれか選択します。
- 手順13)POS側取消データにおいて、相手先側なしデータの処理方法を、”返品・調整で変換”、”変換不可”のいずれか選択します。
- 手順14)POS側の端数処理方法を売上金額、仕入金額、消費税、軽油税の各々について選択します。
- 手順15)複数SSが存在する場合、発券SSを本社(営業所=0)でまとめて変換するか選択します。
- 手順16)PC側税区分を使用して変換する場合、チェックを入れます。(NEC標準仕様の場合のみ)
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10.1.2 特殊得意先の設定
10.1.2.1 概要
- 現金フリー客やクレジット客のように個別管理の困難な得意先についての設定を行います。
10.1.2.2 特殊得意先の仕様
- POS側特殊得意先の選択:POS側の特殊得意先を次表より選択します。
- POS種別と特殊得意先の対応表
- 【POS種別】:【特殊得意先】
- 全POS共通 : 現金フリー客
- 全POS共通 : 現金固定客
- 全POS共通 : 一般提携クレジット客
- 全POS共通 : 代行チケット客
- 全POS共通 : プリペイドカード
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- NECプラットフォームズ標準 : プリペイドカード
- タツノ標準 : 一光カード
- コモタ標準 : プリペイドカード
- 出光 : Pontaクレジット、パスポート・カード(現金)、FLEXカード(法人向け)、Xカード(クレジット)
- ENEOS : dポイント分売掛、楽天ポイント分売掛、dポイントカード(現金)、楽天ポイントカード(現金)、エネオスnanaco、交通系電子、Edy、nanaco、Tポイント分売掛、電子マネー、
ENEOSカード・ニコス、ENEOSカード・C・P・S、Tカード(クレジット)、Tカード(現金)、ENEOSキャッシュ、ENEOS ASSOC、その他
- キグナス : 楽天ポイント請求、オブリコーポレートカード、センター管理プリカ、iD、QUICKPay、楽天ポイントカード、プライムプリカ、CAMSキャッシュ、キグナスオブリ、
キグナスビジネス、キグナスカード、その他
- コスモ : QUICPay、iD、WAON、プリカ、コーポレートカード、プロカードL・D、その他
- 太陽石油 : 楽天ポイント使用分、他元売りカード・掛け、他元売りカード・現金、法人太陽クレジット、個人太陽クレジット、太陽現金
- TOKICO : プリペイドカード
- 各元売り毎に発行されるカードについては、一部のカードを抜粋して掲載しています。
- 対応するPC側得意先コード:POS側の特殊得意先の売上を、PC側のどの得意先に集計するかを設定します。
複数SSの場合は営業所別に得意先コードを設定します。
10.1.2.3 特殊得意先の設定手順
- 手順1)次のいずれかの方法で「特殊得意先の設定」画面を表示します。
- ・[POS]メニュー、[POS初期設定]の[特殊得意先]ボタンをクリックします。
- ・メニューバーの[オプション]-[POS]−[POS初期設定]をポイントし、[特殊得意先]をクリックします。
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- 手順2)POS側の特殊得意先を選択します。
- 手順3)選択した特殊得意先に対応するPC側の得意先コードを設定します。
- 手順4)特殊得意先の件数分、手順2)と手順3)の作業を繰り返します。
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10.1.3 現金フリー客範囲の設定
10.1.3.1 概要
- 現金フリー客を一括して集計するために、POS側の現金フリー客の得意先コード範囲をSS別に設定します。
- 1つのSSについて5種類の得意先コード範囲を設定可能であり現金フリー客の得意先コードが連続していない場合でも対応できます。
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- ここで設定した得意先コード範囲をもつ現金フリー客の売上が、
「10.1.2特殊得意先の設定」で設定したPC側の現金フリー客用特殊得意先の口座に集計されます。
10.1.3.2 現金フリー客範囲の仕様
- 営業所:現金フリー客コード範囲設定の対象となる営業所を選択します。
10.1.3.3 現金フリー客範囲の設定手順
- 手順1)次のいずれかの方法で「現金フリー客範囲の設定」画面を表示します。
- ・[POS]メニュー、[POS初期設定]の[現金フリー客範囲]をクリックします。
- ・メニューバーの[オプション]-[POS]−[POS初期設定]をポイントし、[現金フリー客範囲]をクリックします。
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- 手順2)営業所を選択します。
- 手順3)選択した営業所の現金フリー客のコード範囲を設定します。
- 手順4)営業所の数だけ、手順2)と手順3)の作業を繰り返します。
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