ガソリンスタンド仕入・販売・在庫管理システム SSS for Windows ユーザーズ・マニュアル
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マニュアル目次
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第10章 POS対応版
POS対応版では、POSシステムで取り込んだ売上や仕入等のデータを ファイル渡しまたは通信(電話回線・ISDN回線・LAN・インターネット)にて パソコンに渡し、請求書をはじめとする各種管理資料を作成します。
10.1 POS初期設定
10.2 POS/PCコード対応表
10.3 POSデータ変換/ファイル渡し
10.4 POSデータ変換/通信(BSC手順)
10.5 POSデータ変換/通信(全銀PC手順)
10.6 POSデータ変換/通信(全銀TCP/IP手順)
10.7 POSデータ変換チェックリスト再発行
10.6 POSデータ変換/通信(全銀TCP/IP手順)
10.6.1 POSデータ変換/通信(全銀TCP/IP手順)の仕様
10.6.2 POSデータ変換/通信(全銀TCP/IP手順)の事前準備
10.6.3 POSデータ変換/通信(全銀TCP/IP手順)の概要
10.6.4 POSデータ受信処理(全銀TCP/IP手順)
10.6.5 受信後のPOSデータ変換(全銀TCP/IP手順)
10.6.1 POSデータ変換/通信(全銀TCP/IP手順)の仕様
接続回線
:PC側とPOS側を接続する回線の種別を選択します。 ”公衆回線”、”ISDN回線”、”IP接続(LAN/VPN/インターネット)”の中から選択します。
ダイヤルアップ接続名
:回線種別で”公衆回線”、”ISDN回線”を選択した場合、ダイヤルアップ接続名を指定します。
接続先ホスト名
:接続先から指定された場合に、”接続先ホスト名”を設定します。ホスト・ドメイン・FQDNなどと呼ばれます。接続先ホスト名の例)server.XXXXXXXX.co.jp
TCPポート番号
:全銀TCP/IP手順では、通信ポート番号として”5020”番が指定されています。
ポート番号はTCP/IP通信においてPCが通信に使用するプログラムを識別するための番号で、 16ビットの整数で表し0〜65535番まで存在します。
接続ユ−ザー名
:回線種別で”公衆回線”、”ISDN回線”を選択した場合、接続ユ−ザー名を入力します。
接続パスワード
:回線種別で”公衆回線”、”ISDN回線”を選択した場合、接続パスワードを入力します。
接続先IPアドレス
:接続先のIPアドレスを指定します。
自局IPアドレス
:自局のIPアドレスを指定します。回線種別で”IP接続(LAN/VPN/インターネット)”を選択した場合に指定可能。
相手センター確認コード
:相手センター確認コードを半角14桁以内で入力します。
当方センター確認コード
:当方センター確認コードを半角14桁以内で入力します。
伝送ファイル名
:伝送ファイル名を半角12文字以内で入力します。
全銀パスワード
:事前に相手センターとの間で取り決められた半角6桁以内の文字列。 ”通信時に毎回入力する”にチェックを入れると、その都度入力する方法になります。
ファイルアクセスキー
:事前に相手センターとの間で取り決められた半角6桁以内の文字列。 ”通信時に毎回入力する”にチェックを入れると、その都度入力する方法になります。
圧縮
:伝送ファイルを圧縮してファイルを送受信する場合は、”圧縮する”を選択、そうでない場合は”圧縮しない”を選択します。
最大伝送テキスト長
:送受信する伝送ファイルの最大伝送テキスト長(バイト)を、”256”、”2048”、”32767”より選択します。
SSL/TLSを利用する
:SSL/TLSを利用する場合は、チェックを入れます。 またSSLやTLSのバージョンを指定する場合は、下方の各バージョンにチェックを入れます
SSL(Secure Socket Layer)/ TLS(Transport Layer Security)とは、 WebサーバとWebブラウザ間の通信においてデータを暗号化して送受信する仕組みの一つです。
クライアント認証を行う
:SSL/TLSを利用し、クライアント認証を行う場合にチェックを入れます。
クライアント証明書ファイル
:クライアント認証を行う場合は、クライアント証明書ファイルを指定します。
秘密鍵ファイル
:クライアント認証を行う場合は、秘密鍵ファイルを指定します。
秘密鍵パスワード
:秘密鍵ファイルを利用するためのパスワードを指定します。
受信対象SS
:複数のSSの中から受信の対象となるSSを選択します。
状態
:対象となるSSの受信作業が完了した場合、「受信済」と表示します。
再送要求
:何らかの理由で受信に失敗した場合に、再送要求を行うかどうかを選択します。
10.6.2 POSデータ変換/通信(全銀TCP/IP手順)の事前準備
POSデータ変換/通信(全銀TCP/IP手順)を実行する前に、 以下の内容を設定しておいて下さい。
設定1)インターコム社製Biware32/Z-TCPクライアントのインストール
1.1)Biwareに同梱されているCDにてインストールを行います。
1.2)インストール完了後、C:\Intercom\全銀TCPクライアント内の以下ファイルを C:\Program Files(x86)\SSSWin にコピーしてください。
・libcrypto-1_1.dll
・libssl-1_1.dll
・msvcr120.dll
・W32Biz.dll
下図はC:\Program Files(x86)\SSSWin にコピーした状態の事例
設定2)サーバー証明書・サーバー中間証明書の登録
この作業は、WebサーバとWebブラウザ間の通信において、 データを暗号化して送受信する仕組みの一つであるSSL/TLSを利用するのみ必要です。また以下の手順は、相手センターが””RIXセンター”の場合の事例です。当センター以外の場合は、商品出荷時に同梱のマニュアルをご覧ください。
手順2.1)サーバー証明書・サーバー中間証明書を登録します。
相手センターから送付されてくる「サーバーのルート証明書ファイル」、「中間証明書ファイル」を任意のフォルダに移動します。 下図は[ルートディレクトリ]の[証明書フォルダ]に、証明書ファイルを格納した例です。
手順2.2)ルート証明書ファイル(rootcacert_r3.cer)を右クリックし、[証明書のインストール]を選択します。
手順2.3)証明書インポートウィザード画面にて、保存場所は[現在のユーザー]を選択し、[次へ]ボタンをクリックします。
手順2.4)[証明書をすべて次のストアに配置する]を選択し、[参照]ボタンをクリックします。
手順2.5)[信頼されたルート証明機関]を選択し、[OK]ボタンをクリックします。
手順2.6)[次へ]ボタンをクリックします。
手順2.7)ルート証明書がインストールされました。[完了]ボタンをクリックします。
手順2.8)中間証明書ファイル(midcert_server.cer)を右クリックし、[証明書のインストール]を選択します。
手順2.9)証明書インポートウィザード画面にて、保存場所は[現在のユーザー]を選択し、[次へ]ボタンをクリックします。
手順2.10)[証明書をすべて次のストアに配置する]を選択し、[参照]ボタンをクリックします。
手順2.11)[信頼されたルート証明機関]を選択し、[OK]ボタンをクリックします。
手順2.12)表示された画面下方の[次へ]ボタンをクリックします。
手順2.13)中間証明書がインストールされました。[完了]ボタンをクリックします
以上でサーバー証明書の登録は完了です。
設定3)全銀TCP/IP手順の設定
[台帳管理]−[
営業所台帳
]−[TCP/IP情報設定画面]にて、以下の設定を行います。
接続回線:IP接続
TCPポート番号:15020
接続先IPアドレス:(指定されたIPアドレス)
相手センター確認コード:(指定された相手センター確認コード)
当方センター確認コード:(指定された当方センター確認コード)
伝送ファイル名:(指定された伝送ファイル名)
全銀パスワード:(指定された全銀パスワード)
ファイルアクセスキー:(指定されたファイルアクセスキー)
圧縮:する
伝送テキスト長:2048
SSL/TLSを使用する:チェック
TLS 1.2:チェック
クライアント認証を行う:チェック
クライアント証明書ファイル:ファイル場所を[ファイル参照]で指定
秘密鍵ファイル:ファイル場所を[ファイル参照]で指定
秘密鍵パスワード:(指定された秘密鍵パスワード)
以上で設定は終了です。
10.6.3 POSデータ変換/通信(全銀TCP/IP手順)の概要
POSデータ変換/通信(全銀TCP/IP手順)では、インターネット、LANネットワーク、公衆電話回線、ISDN回線 などを利用してPOSデータを受信し、SSS for Windowsのデータ・ベースに変換します。
なお、POSデータの受信からデータ変換に至る作業は、次のような2つのステップに分けて行います。
1)第1ステップ
通信回線を利用してPOSデータを受信し一時ファイルに保存し、さらに一時ファイルを受信ファイルに変換します。 受信直前に前回受信時の一時ファイルを削除します。
この第1ステップによって次の3つのファイルが作成されます。
■受信一時ファイル(_POSRcv.tmp)
伝送フォーマットのテキスト部分のみのファイル
■受信ファイル(POSRec00.DAT)
■受信ログファイル(POSRECER.LOG)
通信履歴データファイル
また、2回目以降の場合、受信ファイルのバックアップも作成されます。
■受信バックアップファイル(POSRec00.DAT.01〜POSRec00.DAT.10)
末尾の01〜10の数字は大きくなるほど古いファイルになります。
2)第2ステップ
受信済みのPOSデータをSSS for Windowsのデータ・ベースに変換します。
通信部分は(株)インターコム製のBiwareシリーズを通信ライブラリ−として利用しています。
ファイル渡しの場合同様、POSデータの変換に際して、次の4つの帳票を印刷可能です。
@POSデータ・チェックリスト
正常に変換できたPOSデータの一覧表です。
A変換不可データリスト
何らかの理由で正常に変換できなかったPOSデータの一覧表です。
主な変換不可理由
【コード】 【変換不可理由】
1 POS側の取消データ(−側)
2 POS側の取消データ(+側)
3 POS側の取消データで相手なし
10 POS/PC商品コード対応表に存在しない商品コード
11 POS/PC得意先コード対応表に存在しない得意先コード
12 POS/PC仕入先コード対応表に存在しない仕入先コード
13 発券SSコードが存在しない
14 給油SSコードが存在しない
15 POS側の取消区分が異常
16 POS側の取引年月日が異常
17 POS側の手形期日が異常
B商品別売上報告書
正常に変換できたPOSデータに関する商品別売上報告書です。
C売上・入金内訳報告書
正常に変換できたPOSデータに関する売上・入金内訳報告書です。
10.6.4 POSデータ受信処理(全銀TCP/IP手順)
手順1)
次のいずれかの方法で「POSデータ受信処理」画面を表示します。
・[POS]メニューの[POSデータ受信処理]ボタンをクリックします。
・メニューバーの[オプション]-[POS]−[POSデータ受信処理]をクリックします。
手順2)
POSデータ受信の対象となるSS(営業所)を指定します。
手順3)
[実行]ボタンをクリックします。するとPOSデータの受信処理が始まります。
通信中は通信の状態を示すメッセージが表示されます。 そして、受信が正常に完了すると該当するSSの「状態」欄に「受信済」の文字が表示されます。
SSが複数存在する場合は手順2)〜3)を繰り返し実行してください。
10.6.5 受信後のPOSデータ変換(全銀TCP/IP手順)
手順1)
次のいずれかの方法で「POSデータ/通信変換指示」画面を表示します。
・[POS]メニューの[POSデータ変換/通信]ボタンをクリックします。
・メニューバーの[オプション]-[POS]−[POSデータ変換/通信]をクリックします。
手順2)
「変換対象データ」にチェックを入れ、[実行]ボタンをクリックします。 するとPOSデータの読み込み作業が始まり、それらの作業が完了すると、次図のような変換対象データの選択画面が表示されます。
手順3)
変換不可データ・リストの出力の有無を選択します。
手順4)
変換済みデータ・リストの出力の有無を選択します。
手順5)
商品別売上報告書の出力の有無を選択します。
手順6)
売上入金内訳報告書の出力の有無を選択します。
手順7)
変換対象データを選択します。
手順8)
[実行]ボタンをクリックすると、最終段階のPOSデータ変換作業が始まります。
10.1 POS初期設定
10.2 POS/PCコード対応表
10.3 POSデータ変換/ファイル渡し
10.4 POSデータ変換/通信(BSC手順)
10.5 POSデータ変換/通信(全銀PC手順)
10.6 POSデータ変換/通信(全銀TCP/IP手順)
10.7 POSデータ変換チェックリスト再発行
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