−上流域の農山村と流通・往来−
中土佐町大野見地区を流れる四万十川流域の4つの区域が、国の重要文化的景観に選定されました。
【四万十川上流区域】平成21年2月12日選定
【島ノ川国有林区域】平成21年2月12日選定
【萩中川区域】平成23年2月7日選定
【下ル川区域】平成23年2月7日選定
※四万十川流域の文化的景観詳細ページへ
中土佐町大野見地区を流れる四万十川流域の4つの区域が、国の重要文化的景観に選定されました。
【四万十川上流区域】平成21年2月12日選定
【島ノ川国有林区域】平成21年2月12日選定
【萩中川区域】平成23年2月7日選定
【下ル川区域】平成23年2月7日選定
※四万十川流域の文化的景観詳細ページへ
中土佐町久礼(くれ)の久礼港区域は、漁師町としては全国初の文化的景観に選定されました。
【久礼港区域】平成23年2月7日選定
※久礼の港と漁師町の景観詳細ページへ
高知県中土佐町の大野見地区は標高300mの高原台地にあり、地区面積の97%を山林が占める自然豊かな地域である。この大野見地区を二分するかのように日本最後の清流と言われる四万十川が流れている。四万十川は日本三大清流の一つに数えられ、高知県の中西部〜西部を流れる全長196Kmの四国最長の一級河川である。大野見地区は、その四万十川本流の源流点から18〜37Kmの上流域に陣取っており、地区の中心部を流れる四万十川の本流に向かって、島ノ川、下ル川などの支流が注ぎ込んでいる。大野見地区の主な景観要素としては、四万十川本流の最上流にある沈下橋「高樋沈下橋」と高樋集落、四万十川本流に架かる2番目の沈下橋である「久万秋沈下橋」と久万秋集落、大野見地区の中心部に架かる「奈路橋」、四万十川本流に架かる3番目の沈下橋である「長野沈下橋」および周辺に鮎釣りポイントやキャンプ場をもつ槇野々集落、良質で豊富な森林と天然林が残り渓谷の紅葉が綺麗な島ノ川国有林区域、石積み田畑が現存する萩中川区域の新改集落、唯一石積みの頭首工(堰)が架かる下ル川区域・大平集落と中井集落などである。
高知県中土佐町の久礼港区域は、太平洋沿岸部の土佐湾が大きく湾入した地点にある。地の利に恵まれた久礼の港「久礼港」は、中世から近世にかけて、四万十川流域を中心とした領域各地で生産された物資を、関西方面へ搬出する重要な港の一つとして発展してきた。 中土佐町久礼地区の主な景観要素としては、今なお現役の漁港である久礼内港および久礼外港、土佐三大祭りにも数えられる久礼八幡宮秋季例大祭の久礼八幡宮、県内外の観光客の人気スポットとなっている久礼大正町市場、林産物の交易盛んな往時を偲ばせる旧炭倉庫群および桟橋跡、いつの時代も久礼の漁師を見守り続ける恵比須神社、高知県内最古の酒造メーカーである西岡酒造店のある本町商店街通り、古き時代に林産物の積出港として栄え、また近くに土佐十景にも数えられる双名島を望む鎌田港などが挙げられる。