タクシー業務管理システム ハイウェー for Windows ユーザーズ・マニュアル
【
マニュアル目次
】
第3章 初期設定
3.1 基本項目の設定
3.2 自社情報の設定
3.3 売掛管理の設定
3.4 輸送実績管理の設定
3.5 勤怠管理の設定
3.6 給与計算の設定
3.7 給与体系の設定
3.8 初期設定内容の印刷
3.9 パスワードの設定
3.5 勤怠管理の設定
当プログラムは、オプション
勤怠管理システム
がインストールされている必要があります。
3.5.1 概要
勤怠管理に関する初期設定項目について登録・変更します。
3.5.2 勤怠管理 設定の仕様
1)全般
日付の初期値
:「勤怠入力」における日付の初期値を設定します。
デフォルトは現在日ですが、前日を初期値にする場合は−1を、また翌日を初期値にする場合は1を指定します。(-9〜9の数値)
勤怠データ入力
:勤怠データ入力時に、ある勤怠項目のデータを変更した場合、その項目に関連付けられている 各項目のデータも同時に再計算するかどうかの確認メッセージを表示する場合はチェックを入れます。そうでない場合はチェックを外してください。
2)項目設定
勤怠項目名
:勤怠項目名を全角4文字(半角のみの場合8文字)以内で入力します。
属性
:各勤怠項目毎の集計単位を、時刻・時分・時間・分・回数の中から選択します。
勤務区分名称
:勤務区分の名称を全角8文字(半角のみの場合16文字)以内で入力します。
なお、勤務区分コードが19および20は、それぞれ「公休出勤」および「有休」に固定です。
3)勤務パターン
勤務区分
:対象となる勤務区分を選択します。
計算式
:勤務区分別の各勤怠項目に対する計算式を入力します。
計算式は半角文字で最大300文字まで入力可能です。長い計算式を入力する場合は、右方の[式設定]ボタンをクリックし“勤怠項目計算式設定”画面で行 ってください。
計算式の詳細は次項「
3.5.3 計算式について
」を参照してください。
3.5.3 計算式について
3.5.3.1 項目No(項目ID)について
勤怠管理における計算式のために、関連する各項目に固有の“項目No(項目ID)”が付いています。
これらの“項目No(項目ID)”と後述の「演算子」や「関数」を使用して計算式(算定式)を組み立てます。
勤怠管理項目における項目No(項目ID)
設定する全12項目の勤怠管理項目には、 先頭項目から順に Z00,Z01,Z02,Z03,Z04,Z05,Z06,Z07,Z08,Z09,Z10,Z11の項目No(項目ID)が付いています。
3.5.3.2 演算子および関数
勤怠管理における計算式においては、次表の演算子や関数が使用可能です。
これらの演算子および関数と前述の“項目No(項目ID)”を使用して計算式を組み立てます。
3.5.3.3 計算式の入力例
【関数の入力方法】
関数は、関数名と引数(ひきすう)を組み合わせて入力し、関数を使用時には必ず引数をカッコ( )で囲みます。
例) IF(条件式,引数1,引数2)
また、引数に関数を使用することも可能です。
例) IF(Z01>=3500,4000,INT(Z03))
なお、各関数毎に引数の数や形が決まっていますので、使用の際にはそのルールに従って下さい。
【関数の種類と仕様】
●
INT(数値)
機能:数値の整数化。小数以下を切り捨てる。(その絶対値は増加しないこと)
引数:数値、項目No、計算式
例)INT( 10.8) −> 10
INT(−10.8) −> −10
●
CINT(数値))
機能:数値の整数化。小数以下を切り上げる。(その絶対値は減少しないこと)
引数:数値、項目No、計算式
例)CINT( 10.2) −> 11
CINT(−10.2) −> −11
●
ROUND(数値,桁数)
機能: 数値を指定した桁数で四捨五入する。
引数:数値、項目No、計算式
例)ROUND( 123.567,2) −> 123.57
ROUND( 123.567,1) −> 123.6
ROUND( 123.567,0) −> 124
ROUND( 123.567,−1) −> 120
ROUND( 123.567,−2) −> 100
ROUND(−123.567, 2) −> −123.57
ROUND(−123.567, 1) −> −123.6
ROUND(−123.567, 0) −> −124
ROUND(−123.567,−1) −> −120
ROUND(−123.567,−2) −> −100
●
ROUNDUP(数値,桁数)
機能:数値を指定した桁数で切り上げる。
引数:数値、項目No、計算式
例)ROUNDUP( 123.45,1) −> 123.5
ROUNDUP( 123.45,0) −> 124
ROUNDUP( 123.45,−1) −> 130
●
ROUNDDOWN(数値,桁数)
機能:数値を指定した桁数で切り捨てる。
引数:数値、項目No、計算式
例)ROUNDDOWN( 123.45,1) −> 123.4
ROUNDDOWN( 123.45,0) −> 123
ROUNDDOWN( 123.45,−1) −> 120
●
POWER(数値,指数)
機能:数値のべき乗を返す。
引数:数値、項目No、計算式
例)POWER( 2,−1) −> 0.5
POWER( 2,0) −> 1
POWER( 2,1) −> 2
POWER( 2,2) −> 4
●
IF(条件,引数1,引数2)
機能:条件が真ならば引数1を、偽ならば引数2を実行する。
引数:数値、項目No、計算式
条件、引数1、引数2は各々計算式でも良い。
例)IF(Z00>=24,10000,0)
【論理式について】
論理式を使うと、ある条件が正しいかどうかを判定できます。論理式の結果が正しい場合は1を、また正しくない場合は0(ゼロ)を返します。
例1)Z00=8:00の場合
Z00が8:00であれば1を、8:00以外であれば0(ゼロ)を返します。
例2)Z00>=8:00の場合
Z00が8:00以上であれば1を、8:00未満であれば0(ゼロ)を返します。
論理式を利用すれば、以下のような内容を算定式として組み込むことができます。
例えば、退社時刻が22:00を過ぎた場合、深夜時間をセットするというような時には、
(ここで退社時刻の項目NoをZ01と仮定します。)
算定式=(Z01>22:00)*(Z01−22:00)
数値例1)Z01=25:30の場合(深夜0時を過ぎた場合+24とします。)
1*(25:30−22:00)=3:30
数値例2)Z01=21:00の場合
0*(21:00−22:00)=0
3.5.3.4 計算式における後方参照の禁止について
任意の項目に対する計算式を組む場合、式中に当項目以降の項目No(項目ID)を含むこと、 いわゆる後方参照はできません。よって、各項目の位置関係には十分注意してください。
(○)良い計算式の例
[項目ID] [勤怠項目名] [計 算 式]
Z00 出社時間
Z01 退社時間
Z02 拘束時間 Z01−Z00
(×)悪い計算式の例:この場合正しく計算されません。
[項目ID] [勤怠項目名] [計 算 式]
Z00 拘束時間 Z02−Z01
Z01 出社時間
Z02 退社時間
3.5.4 勤怠管理の設定手順
手順1)
次のいずれかの方法で「勤怠管理設定」画面を表示させます。
・[初期設定]メニューの[勤怠管理設定]ボタンをクリックします。
・メニューバーの[初期設定]-[勤怠管理]をクリックします。
手順2)
“日付の初期値”、“勤怠データ入力時の変更確認メッセージ”の設定を行います。
手順3)
タブ[項目設定]ラベルをクリックすると、図のような勤怠管理項目や勤務区分を設定する画面になります。
手順4)
“勤怠項目名”、“属性”、“勤務区分名称”を設定します。
手順5)
タブ[勤務パターン]ラベルをクリックすると、図のような勤怠管理項目毎の勤務パターンを設定する画面になります。
手順6)
務区分毎に勤怠項目名に対応する計算式を設定します。
計算式の詳細は「
3.5.3 計算式について
」を参照してください。
手順7)
[登録]ボタンをクリックし、設定した内容を登録します。
3.1 基本項目の設定
3.2 自社情報の設定
3.3 売掛管理の設定
3.4 輸送実績管理の設定
3.5 勤怠管理の設定
3.6 給与計算の設定
3.7 給与体系の設定
3.8 初期設定内容の印刷
3.9 パスワードの設定
【
マニュアル目次
】
株式会社ユーキソフト
URL
https://www.yukisoft.co.jp
E-mail:
support@yukisoft.co.jp
Copyright (c) Yukisoft Co., Ltd. All Rights Reserved.