タクシー業務管理システム ハイウェー for Windows ユーザーズ・マニュアル
【
マニュアル目次
】
第3章 初期設定
3.1 基本項目の設定
3.2 自社情報の設定
3.3 売掛管理の設定
3.4 輸送実績管理の設定
3.5 勤怠管理の設定
3.6 給与計算の設定
3.7 給与体系の設定
3.8 初期設定内容の印刷
3.9 パスワードの設定
3.7 給与体系の設定
当プログラムは、
給与計算システム
がインストールされている必要があります。
3.7.1 概要
給与(賞与)に関する勤怠・支給・控除の各項目名を設定します。
また各項目毎に表示桁数・課税区分や給与区分毎の入出力属性および算定式を登録します。
「健康保険」、「介護保険」、「厚生年金」、「雇用保険」、「社会保計」、 「課税対象」、「所得税」、「住民税」の8つの控除項目については初期の項目名が設定されていますが、 他の項目と同様に項目名を自由に変更することは可能です。ただし、各項目の性格が変わるような変更は避けて下さい。
○)許可される変更例:「住民税」−>「市民税」
×)許可されない変更例:「社会保計」−>「仮払い」
なお、給与明細書の中で、これらの項目名が印刷済みの用紙を選択された場合は、印刷済みの項目名を優先します。
3.7.2 給与体系に関する仕様
給与項目設定
:給与に関する項目を設定します。勤怠は14項目、支給は20項目、控除は24項目まで自由に設定可能。
賞与項目設定
:賞与に関する項目を設定します。勤怠は14項目、支給は20項目、控除は24項目まで自由に設定可能。
表示桁数/整数部
:勤怠項目に関して、表示桁数の整数部を設定します。0〜7の数字。
表示桁数/小数部
:勤怠項目に関して、表示桁数の小数部を設定します。0〜4の数字。
税区分
:支給項目に関して、項目毎の税区分(課税または非課税)を選択します。
入出力属性
:項目毎の入出力の仕様を選択します。“入出力対象”、“対象外”、“表示のみ”の3種の中から選択します。
算定式
:勤怠・支給・控除の各項目について、従業員台帳の初期データとの関係式や各項目間の関係式などによって、 貴社の給与体系を構成できます。
算定式は半角300文字以内です。
給与区分毎に異なる算定式を設定できます。
社会保計(A64・X64),課税対象(A65・X65),所得税(A66・X66),銀行振込(A99・X99)における計算式は、その内容にかかわらず無視されます。
詳細は、次項の
3.7.3 算定式について
を参照してください。
3.7.3 算定式について
3.7.3.1 項目Noについて
給与体系における算定式のために、関連する各項目に固有の“項目No”が付いています。
これらの“項目No”と後述の「演算子」や「関数」を使用して計算式(算定式)を組み立てます。
3.7.3.1.1 給与体系および従業員台帳における項目No
給与体系および従業員台帳における各項目には、以下のような固有のNoが付いています。
給与体系
:給与項目=>A?? 賞与項目=>X?? (??は数字2桁)
従業員台帳
:給与項目=>B?? 賞与項目=>Y?? (??は数字2桁)
以下の各表中の項目名の下が項目Noを表しています。
■給与体系/給与項目
■給与体系/賞与項目
■従業員台帳/給与項目
■従業員台帳/賞与項目
3.7.3.2 演算子および関数
給与体系における算定式においては、次表の演算子や関数が使用可能です。
これらの演算子および関数と前述の“項目No”を使用して算定式を組み立てます。
3.7.3.3 算定式の入力例
【関数の入力方法】
関数は、関数名と引数(ひきすう)を組み合わせて入力し、関数を使用時には必ず引数をカッコ( )で囲みます。
例) IF(条件式,引数1,引数2)
また、引数に関数を使用することも可能です。
例) IF(Z01>=3500,4000,INT(Z03))
なお、各関数毎に引数の数や形が決まっていますので、使用の際にはそのルールに従って下さい。
【関数の種類と仕様】
●
INT(数値)
機能:数値の整数化。小数以下を切り捨てる。(その絶対値は増加しないこと)
引数:数値、項目No、計算式
例)INT( 10.8) −> 10
INT(−10.8) −> −10
●
CINT(数値))
機能:数値の整数化。小数以下を切り上げる。(その絶対値は減少しないこと)
引数:数値、項目No、計算式
例)CINT( 10.2) −> 11
CINT(−10.2) −> −11
●
ROUND(数値,桁数)
機能: 数値を指定した桁数で四捨五入する。
引数:数値、項目No、計算式
例)ROUND( 123.567,2) −> 123.57
ROUND( 123.567,1) −> 123.6
ROUND( 123.567,0) −> 124
ROUND( 123.567,−1) −> 120
ROUND( 123.567,−2) −> 100
ROUND(−123.567, 2) −> −123.57
ROUND(−123.567, 1) −> −123.6
ROUND(−123.567, 0) −> −124
ROUND(−123.567,−1) −> −120
ROUND(−123.567,−2) −> −100
●
ROUNDUP(数値,桁数)
機能:数値を指定した桁数で切り上げる。
引数:数値、項目No、計算式
例)ROUNDUP( 123.45,1) −> 123.5
ROUNDUP( 123.45,0) −> 124
ROUNDUP( 123.45,−1) −> 130
●
ROUNDDOWN(数値,桁数)
機能:数値を指定した桁数で切り捨てる。
引数:数値、項目No、計算式
例)ROUNDDOWN( 123.45,1) −> 123.4
ROUNDDOWN( 123.45,0) −> 123
ROUNDDOWN( 123.45,−1) −> 120
●
POWER(数値,指数)
機能:数値のべき乗を返す。
引数:数値、項目No、計算式
例)POWER( 2,−1) −> 0.5
POWER( 2,0) −> 1
POWER( 2,1) −> 2
POWER( 2,2) −> 4
●
IF(条件,引数1,引数2)
機能:条件が真ならば引数1を、偽ならば引数2を実行する。
引数:数値、項目No、計算式
条件、引数1、引数2は各々計算式でも良い。
例)IF(Z00>=24,10000,0)
【論理式について】
論理式を使うと、ある条件が正しいかどうかを判定できます。
論理式の結果が正しい場合は1を、また正しくない場合は0(ゼロ)を返します。
例1)A01=24の場合
A01が24であれば1を、24以外であれば0(ゼロ)を返します。
例2)A01>=24の場合
A01が24以上であれば1を、24未満であれば0(ゼロ)を返します。
論理式を利用すれば、以下のような内容を算定式として組み込むことができます。
このような表の場合、水揚給を項目No = A06とすると、算定式は
(A06 >= 600000) * 3000 + (A06 >= 650000) * 2000 + (A06 >= 700000) * 5000 +(A06 >= 750000 ) * 5000 + (A06 >= 800000 ) * 5000
実際の計算例では
例1)A06 = 720000の場合
1 * 3000 + 1 *2000 + 1 * 5000 + 0 * 5000 + 0 * 5000 = 10000
例2)A06 = 800000の場合
1 * 3000 + 1 * 2000 + 1 * 5000 + 1 * 5000 + 1 * 5000 = 20000
3.7.3.4 算定式における後方参照の禁止について
任意の項目に対する算定式を組む場合、式中に当項目以降の項目Noを含むこと(いわゆる後方参照)はできません。
よって、各項目の位置関係には十分注意してください。
(○)良い計算式の例:支給05の算定式として、A32+A33
(×)悪い計算式の例:支給03の算定式として、A33+A34
この場合、支給03を計算する時点では、A33およびA34はまだ確定していないため、正しく計算されません。
3.7.4 給与体系を設定するには
手順1)
次のいずれかの方法で、「給与体系」画面を表示させます。
・[初期設定]メニューの[給与体系設定]ボタンをクリックします。
・メニューバーの[初期設定]-[給与体系]をクリックします。
手順2)
[給与項目]タブをクリックします。
手順3)
“勤怠”、“支給”、“控除”の各給与項目名を入力します。
手順4)
[賞与項目]タブをクリックします。
手順5)
“勤怠”、“支給”、“控除”の各賞与項目名を入力します。
---- 勤怠項目の属性(算定式)などを設定する ----------------
手順6)
属性(算定式)を設定したい勤怠項目名をクリックすると、選択している項目の属性を画面下方に表示しま す。
手順7)
当項目の単位を“0:回数”、“1:時分”いずれか選択します。
なお、3時間30分を“3.5”と時間形式で入力する場合は、“0:回数”を、また“3:30”と時分形式で入力する場合は“1:時分”の方を選択してください。
手順8)
表示桁数の整数部及び小数部を入力します。
入力例)整数部 4桁,小数部 3桁 (表示桁数は “####.###”となります。)
表示桁数は、整数部と小数部の合計桁数が7桁以内でなくてはなりません。
・整数のみの場合:0桁 〜 7桁
・小数を含む場合:整数部と小数部の合計が7桁以内です。
勤怠項目の場合、項目内容により桁数が一定していません。
そのため項目別に入力桁数を自由に設定できるようになっています。
項目内容に応じて桁数を設定して下さい。
手順9)
給与区分毎に入出力属性及び算定式を入力します。
右方の[式設定]ボタンをクリックすると算定式の入力欄が拡大した画面を表示するため、より長い算定式の入力に便利です。
---- 支給項目の属性(算定式)などを設定する ----------------
手順10)
属性(算定式)を設定する支給項目をクリックすると、選択している項目の属性を画面下方に表示します。
手順11)
税区分を選択します。
手順12)
給与区分毎に入出力属性及び算定式を入力します。
右方の[式設定]ボタンをクリックすると算定式の入力欄が拡大した画面を表示するため、より長い算定式の入力に便利です。
---- 控除項目の属性(算定式)などを設定する ----------------
手順13)
属性(算定式)を設定する控除項目をクリックすると、選択している項目の属性を画面下方に表示します。
手順14)
控除区分毎に入出力属性及び算定式を入力します。
右方の[式設定]ボタンをクリックすると算定式の入力欄が拡大した画面を表示するため、より長い算定式の入力に便利です。
3.7.4.1 給与体系算定式設定
給与体系の算定式を入力する場合、各属性設定欄の[式設定]ボタンをクリックすると「給与体系算定式設定画面」を表示します。
算定式の入力欄が拡大表示されますので式が入力し易くなります。
算定式の入力が終了しましたら[登録]ボタンをクリックします。
3.7.5 給与体系を印刷するには
手順1)
次のいずれかの方法で「給与体系出力指示」画面を表示させます。
・ツールボタンの[印刷]ボタンをクリックします。
・メニューバーの[処理]-[給与体系の印刷]をクリックします。
手順2)
印刷の対象となる項目にチェックを入れます。
手順3)
必要に応じて[ページ設定]ボタンをクリックして、プリンタおよび用紙の設定内容を確認します。
またプリンタも印刷可の状態になっているか確認します。
さらに、印刷を実行する前に出力内容を確認するには[印刷プレビュー]ボタンをクリックします。
手順4)
[印刷]ボタンをクリックします。
3.7.6 給与体系を外部ファイルに出力する/外部ファイルから取り込む
●給与体系を外部ファイルに出力するには
手順1)
メニューバーの[処理]−[外部ファイルに出力]をクリックします。
手順2)
保存する場所およびファイル名等を設定します。
手順3)
[保存]ボタンをクリックします。
手順4)
給与体系の内容が外部ファイルに出力されます。
●給与体系を外部ファイルから取り込むには
手順1)
メニューバーの[処理]−[外部ファイルから取り込み]をクリックします。
手順2)
給与体系を書き込んだ外部ファイルを保管しているフォルダおよびファイルを指定します。
手順3)
[開く]ボタンをクリックします。
手順4)
外部ファイルから給与体系の内容が取り込まれます。
3.1 基本項目の設定
3.2 自社情報の設定
3.3 売掛管理の設定
3.4 輸送実績管理の設定
3.5 勤怠管理の設定
3.6 給与計算の設定
3.7 給与体系の設定
3.8 初期設定内容の印刷
3.9 パスワードの設定
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