オニヤンマ(鬼蜻蜒)
写真・動画でみるオニヤンマの産卵・羽化・初飛翔
日本最大のトンボであるオニヤンマ(鬼蜻蜒)は、不均翅亜目のオニヤンマ科に属する蜻蛉です。
このページでは、高知県中西部で見られたオニヤンマの産卵シーンや羽化の様子を中心にオニヤンマの世界の一端を写真や動画にまとめてみました。
成虫のオニヤンマの出現期は6〜10月ですが、最も多く見られるのは夏の7〜8月だそうです。
成熟したオニヤンマの体長は、メスが約110mm、オスが85〜95mm程度になるそうで、特に♀は実物をみると重厚長大なイメージです。
オニヤンマは、他のトンボに比べ大型で顔もユニークなためか何となくロマンが感じられ、いつの時代も子供達に最も人気の高いトンボのようです。当地では、筆者が子供の頃には、このオニヤンマのことをウシヤンマ、ウシヤマなどと呼び、トンボの中のチャンピオン的な存在でした。
※このページの写真ファイル(画像ファイル)の無断使用を禁止します。(Yukisoft Corporation)
この日(2011年8月14日午前)は偶然オニヤンマの産卵シーンに出くわした。日本最大のトンボであるオニヤンマですが、メス(雌)はオス(雄)よりも大きく約110mmだそうで、産卵シーンも重厚な印象でした。文献等によると、産卵中のオニヤンマは人間が脅かさないかぎり産卵行動を続けるそうですが、確かにこの日もデジカメをかなり近づけても逃げず、約10分間ほど産卵シーンを撮影し続けられた。撮影中は夢中で、オニヤンマの周辺を見る余裕はありませんでしたが、パソコンで画像を確認してみると、画面奥にサワガニがいたり(No.2〜7)、また産卵中のオニヤンマの頭上にはオオシオカラトンボ♂が写っています(No.17)。
この産卵場所は、近くにある鯉の池の水が休耕田に向けて流れ出る用水路であり、また池には近くの渓谷からの水が流れ込む環境です。以下の産卵シーンの写真はデジカメの連写機能を利用しながら複数回に分けて撮影したものですが、途中ピンボケがひどい写真もあり一部カットしています。各写真に下には撮影時分を掲載しており、オニヤンマ産卵スピードの様子がある程度お分かりいただけると思います。
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オニヤンマの
羽化シーンに出くわしたので、飛び立つまでの間のオニヤンマの体の変化を時々写真に撮ってみました。最初に見つけてから飛び立つ間際まで約2時間程度要しています。各写真の下に括弧付きで撮影時刻を掲載しています。初飛翔の瞬間は写真に収めることは出来ませんでしたが、
動画『オニヤンマの羽化と初飛翔』で見ることが可能です。飛び立つ直前には、翅を数回振るわせていたのが印象的でした。
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【動画】:オニヤンマの羽化と初飛翔
2〜3年に一度オニヤンマの羽化が観られる場所があります。
この日ももしかしたらと立ち寄ってみたら、2頭のオニヤンマが羽化中でした。
1頭はまもなく翅をバタバタさせはじめ飛び立ってしまったが、残りの1頭は初飛翔までにはまだまだ時間が掛かりそうです。
よって途中朝食休憩およびビデオカメラを取りに自宅に戻りました。
羽化の段階で胸部・腹部の黒と黄色のストライプ模様が段々と鮮明になっていきます。
最初に発見してから2時間以上経って、ついに初飛翔シーンを見ることができました。
なおこの間の時間があまりにも長いので部分的に録画しています。
またピンボケ部分も多くかなり編集しており、辛うじて飛び立つ瞬間は撮れてはいますが・・・・・。
初飛翔の直後に別の種類のトンボに追いかけられています。
この場所で数年間に観察されたオニヤンマの羽化シーンを、複数枚の写真で掲載しています。最後の一枚は羽化直後のオニヤンマです。
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オニヤンマが山沿いの田んぼの縁や林道で、往復飛翔を繰り返しているのを時々見掛けます。この日は、山奥の林道上で蔓にぶら下がって休んでいるオニヤンマのオスを見つけました。前3枚はその時のオニヤンマ(♂)の写真で、残り一枚は別の場所における羽化して間もないオニヤンマ(♀)の写真です。
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